PICK UP

今月のピックアップ

シンクエージェントのメンバーが、注目している事象を持ち寄る月例の情報交換会です。

2019年12月

2019年は、みなさんにとってどんな1年でしたか?
東京は、例年にくらべて暖かいせいでしょうか、年末という雰囲気が希薄な気がします。
今回は、5人のメンバーが注目事象をピックアップして持ち寄りました。

1 樋口 だめなCM=デジタル洗脳CM
2 磯田 孫正義氏、1億人総取りに先手 ヤフーとLINE統合
3 原田 高くても売れるブランド
4 福永 マイナンバーカードで来年9月から25%還元
5 山田 2019年の新語・流行語大賞

山田:年末だし、今回はこれをピックアップしました。「2019年の新語・流行語大賞」(5)。まずは、こちらを見てください。
https://www.jiyu.co.jp/singo/
樋口:「令和」は“流行語”じゃないだろ(笑)
山田:いろいろとツッコミたくなりますよね。これとくらべてみるとおもしろいかな、と思って…こちらを見てください。
https://news.yahoo.co.jp/polls/life/40024/result
原田:ノミネートされた30語について、「あなたが選ぶなら?」というアンケートをネットで実施した結果か。
山田:ちょっと…というか、思いっきり偏っていますよね。ネットの情報の難しさみたいなことを感じます。
渡辺:アマゾンなんかも、似非レビュー問題がでてきていますよね。アヤシイ商品なのに、レビューがやたら高い。
山田:レビューの日本語もアヤシイですよね(笑)。
樋口:ネットマーケティングって、ちょっと間違うとこれらとあんまり変わらない行為になっちゃうところがあるね。一種の“やらせ”というか。
原田:こんなのを見つけたので持ってきました。「高くても売れるブランドに学ぼう」(3)という記事です。
https://minamimitsuhiro.info/archives/6331.html
樋口:なぜ同じような原価なのに、ポール・スミスのネクタイは高く売れて、青山商事はそうでないのか…と書いてあるね。
原田:価格競争とか、流行りのプロモーション手法とか、そういうことばかりが騒がれているけど、もっと個々のブランドの独自の価値を高めていくような取り組みが重要になるのではないかという指摘です。
磯田:当たり前といえば当たり前ですね。
原田:そういうことを考えられる人材が日本のアパレルブランドには少ないんじゃないかと思うんです。
樋口:ポール・スミスでいえば、あのカラーのストライプが強力な資産になっているよね。一目でポール・スミスだとわかる。ブランドの価値というのは、そういうところに宿るんだ。言葉は悪いけど、“やらせ”なんかじゃつくれないものなんだよね。ネットマーケティングばかりにご執心の連中は、そういう大事なことをわかっていないんじゃないかなあ。
福永:ポイントつけとけば、みんなやるだろう…というのもそのひとつ。マイナポイント(4)とかね。
渡辺:PayPayくらい強烈だと、みんなやりますよね。
磯田:ソフトバンクは、巨大資本競争に持ち込みますよね。PayPayの競争もそうですし、LINE、ZOZO…と巨大化している(2)。新しいエコノミーって、小さいベンチャーが、既存の世界をディスラプトする…というイメージではなくなっていますね。
樋口:つまんない方向に向かっている気がするね。
磯田:投資競争ばかりが騒がれますもんね。
樋口:最近、デジタルの描き方も紋切り型になってきているじゃない。CMなんかで描かれる未来像がつまらないよね。“デジタル洗脳CM”と勝手に呼んでいるんだけど(1)。
渡辺:例えばどんなCMですか?
樋口:xRグラスみたいなのをかけて、眼前で情報が視覚化されて人の行動を触発したり興味喚起しているようなイメージビジュアルとか。よくみると、表示されてるのは、スマホやPCでみるDashboardレベルの情報だったりしてね。さらに言えば、生活者はそんなことされても、嬉しくない・要らない・余計なお世話。そんなのを美しい未来像のように脚色して誇大広告してさ。例えばこんなやつ。
https://youtu.be/rlnaxNP2k4E
https://youtu.be/-ltnkohR1sk
渡辺:たしかによくありますよね、こういう表現(笑)。
樋口:人の豊かな感性や行動を刺激する視覚化の方法って、“全方位に人を包み込む”ようなものじゃないかと思うんだよね。本当にその中に没入している感覚。そういう方向におもしろい可能性がたくさんあるのに、“デジタル洗脳CM”は、それを推進しないどころか、歪な方向にねじ曲げていて、なんとも腹立たしいのよ。

…ということで雑談はまだまだ続いておりますが、今回はこの辺で。